公開日 2020年11月20日
徳島県後期高齢者医療広域連合では、後期高齢者医療制度に加入されている節目の年齢の方を対象に、歯・歯肉の状態や口腔清掃状態等をチェックし、口腔機能の低下や肺炎等の疾病を防止するため、歯科健康診査(以下「歯科健診」という。)を実施しています。
また、徳島大学と共同で、口腔内ケアと体の健康、医療費や介護給付費との関連の分析調査を行っており、定期健診を受け口腔ケアを行うことは、全身の健康にとても重要であることが示されています。
対象となる方は、ぜひ歯科健診を受診しましょう。
対象者
令和6年度の対象者は、昭和23年、昭和22年、昭和21年、昭和18年、昭和13年、昭和8年生まれの方(令和5年中に節目の年齢になられた方)です。
対象者には、歯科健康診査受診券の送付をもってお知らせいたします。
病院や診療所に6か月以上入院している方及び、養護老人ホームや介護保険施設等に入所されている方は、医師や施設管理者等の指導を受けていると考えられることから、歯科健診を受診することはできません。
なお、当広域連合において施設入所者の把握が難しいことから、受診券が届くこともありますが、歯科健診の受診はご遠慮ください。
受診場所
受診券に同封の『歯科健康診査実施歯科医院一覧表』に記載されてる歯科医院で受診できます。
受診方法
事前に電話等にて、健診実施歯科医院にご予約の上、受診してください。
健診内容
問診、口腔内診査、口腔機能評価(口の渇き、かむ力、飲み込む力など)等
受診費用
無料
受診期間
歯科健康診査受診券が届いてから令和6年11月30日まで
持参物
被保険者証又は資格確認書、歯科健康診査受診券
受診上の注意事項
- 歯科健診の予約日を忘れず、必ず期間内に受診してください。
- 被保険者の資格がなくなったときは、受診できません。すみやかに歯科健康診査受診券を広域連合又はお住まいの市町村にご返却ください。
- 歯科健診は期間中に1回のみです。後日、重複受診が判明した場合は、歯科健診にかかった費用をご負担いただくことになりますので、ご了承ください。
- 歯科健診は無料ですが、その後の治療にかかる費用は有料となり、ご自身での負担となりますのでご注意ください。
- 歯科健診結果は、必要に応じ、広域連合又はお住まいの市町村での口腔保健指導等に活用することがありますのでご了承ください。
- 徳島大学との共同研究により、口腔内ケアと体の健康、医療費や介護給付費との関連の分析調査を行っております。歯科健診結果データ及び医療給付については、データの匿名化を行った上で、徳島大学に提供されますので、ご了承の上、受診をお願いします。
歯科健診の分析について
後期高齢者の歯・口腔の状態と医療費との関連性
1 概要
口腔の健康と全身の健康の関連については、歯周病と糖尿病をはじめ、肺炎、心筋梗塞、脳梗塞及び認知症との関係など、多くの報告がなされています。
当広域連合では、徳島大学との共同研究により、歯科健診の受診者を対象として、口腔保健状態及び口腔保健行動と国保データベース(以下「KDB」という。)により得られた健診時の医科医療費・歯科医療費をつなげて横断的に調査することにより、口腔状態及び医療費との関連性の解析調査を行います。
2 実施方法
- 調査対象者
歯科健診受診者のうち、KDBから医療費データ等が抽出できる人。 - 個人情報保護
「歯科健診受診データ」及び「KDBデータ」には個人情報が含まれているため、個人情報保護の観点から、被保険者番号・氏名・住所等は削除し、匿名化番号を付番する。
3 分析について
歯科健診受診者の歯科健診結果データと医療給付費・介護給付費データ等を、個人情報の匿名化を行った上で、徳島大学へ提供し、歯・口腔状態と医療費との関連性を解析します。さらに、調査対象者を3年間追跡調査し、その後の全身疾患の発症や、各医療費との関連性を縦断的に調査することにより、口腔の状態が、その後の医療費にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることとしています。
広域連合では、得られた分析結果を口内健康の維持や,医療費の削減につながる効果的な保健事業に活用できるよう取り組んでまいります。